出版社:文藝春秋

文庫

発行年月日:2011年05月10日

椎名誠 自著を語る

『週刊文春』の赤マントシリーズが、もう完全に一年間のどこかで登場するというのがぼくの仕事の節目節目になってきている。いつもどんなタイトルにするかいささか苦しむ、という話ばかりここで書いてきたが、今回の『トンカチからの伝言』はうまくいったと自負している。目黒君も即座にこれがいいと言ってくれた。このシリーズは帯文も自分で書くが、「トンカチだって人間だ! いまこそカタブツの声を聞け!」は我ながらなかなかの勝負技だと思う。まあ自分で言っていれば世話はないのであるが。

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