出版社:マガジン・マガジン
発行年月日:2009年06月05日
椎名誠 自著を語る
文庫のコシマキ(帯)に「やっぱりわしらはバカだと思う。」と書いてある。当然ぼくがつけたものである。この時期『つり丸』のために月一回やっている野郎どもとの海べりキャンプがあいかわらず面白く、新人などもかなりアタリの男が入ってくる。雑魚を釣るのをテーマとしながら、心のどこかでマグロだカツオだというブランド魚を密かに狙っているところがある。あるとき潮流の加減であろう、岸壁の上から大きなサバが30匹も40匹も入れ食い状態で釣れてしまい、みんな逆上して釣りまくった一件が入っている。副タイトルの「サバダバサバダバ篇」というのはそこからきているのである。
わしらは怪しい雑魚釣り隊 サバダバ・サバダバ篇
出版社:新潮社
発行年月日:2010/05/01
文庫