出版社:講談社

文庫

発行年月日:2003年08月15日

椎名誠 自著を語る

「小説現代」に書いていた1回20枚という非常に短い話をまとめたもの。いっぺん20枚の小説というのは、調子がいいときは一晩で書いてしまうことができる。この連載はエッセイにストーリーをつけたようなものだったから、そういってはなんだけれど、ぼくにとってはそれほど苦労せずに書いていけるシリーズだった。ふつう文芸誌に書く原稿は30枚から40枚であり、そうなるとそこそこストーリーも錯綜するから3,4日もかかるものだが、これは20枚短編の気楽さみたいなものをうんと認識した短編集である。(2011年 椎名誠 語りおろし)

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