出版社:岩波書店

新書

発行年月日:1987年10月20日

椎名誠 自著を語る

これを書いた時、書評で“岩波の軟派路線!”なんて書かれるだろうと思っていたら、ある新聞がまさしくそう書いていました(むはは)。自分でも、まさか天下の岩波書店から本が出るとはおもわなかったので、これが出たときはうれしかった。ほんとうにおれの本なのかな、なんて思いましたよ。タイトルはこの本の中身をうまく表現した、いいタイトルだと思っています。友人の目黒考二もほめてくれました。例によってぱっと思いついたものですが、その方がいいものが出てくることが多いですね。うんうんうなってひねり出したものは、たいていよくないことが多いです。(椎名誠 新潮文庫 1996年『自走式漂流記1944〜1996』より)

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