203杯目:麦芽を発酵させホップで風味を付けた醸造発泡黄金酒
生中、生ジョッキ、中ジョッキ。呼び名の多い愛い奴
東京都渋谷区/竹田聡一郎撮影
(“チェキ” instax mini 8)
竹田ビールの話をしましょう!
椎名なんだよいきなり。そもそもここでの話は8割くらいビールだと思う。
竹田そう言われるとそうなんすけどね、だいわ文庫の『おいしいアンソロジー ビール』を読んだわけです。
椎名夏に出たんじゃないの?
竹田夏は暑すぎて書店に行けず、やっと読んだわけです。
椎名秋もビールうまいからな。
竹田まず川本三郎さんの「駅前食堂のビール」がとても良かった。
椎名人それぞれビールを飲むのに適したシチュエーションがあるんだな。面白かった。あと生問題、缶問題、瓶問題がある。
竹田まさに椎名さんが「生のモンダイ」を書いていらっしゃいます。
椎名週刊誌連載だけどね。
竹田赤マントですな。『突撃三角ベース団』(文藝春秋)より。生ビールのことを書いているのに「生」のつく言葉に話が逸れていって、最終的には生(き)ビールという謎の単語で終わる。ビール飲みながら書いた可能性がありますな。
椎名否定できない。
竹田指揮者の岩城宏之さんによる「ビール」の話も勉強になりました。
椎名ヨーロッパの話だよね? 向こうで飲むのはまた違った味わいがあるからなあ。
竹田岩城さんの『棒ふりの休日』(文藝春秋)を購入してしまいました。
椎名いろいろな作家の文章がまとまっていると、読者も興味を持った作家の本に到達するケースがあるから著者としてはありがたい。
竹田44人の作家が書いてますからね。欧州で言うと開高健さんの「ピルゼンのピルゼン」は、チェコに昨年行った身としては最高に楽しく読めました。また行きたいなあ、プラハ。
椎名東海林さだおさんも書いてなかった?
竹田「生ビールへの道」ですね。ビール好きなら誰もが一度は経験していることを臨場感たっぷりに実況してますね。ゲラゲラ笑ってしまった。
椎名世の中にはいろいろなユーワクがあるが、冷えたビールはその中でもトップレベルだと思う。
竹田理性失うもんなあ。1杯目のビールの前には能書きも挨拶も知識も不要ですなあ。あくまで僕の意見ですが、そういう意味ではやたらとポエミーに文章を作っていた方がいたけれど、ああいうのは僕の求めているビールではないっす。
椎名選者がいるわけだからねえ。しかしまあ、確かにビールは衝動的ではある。
竹田そうなんです。そういうことを椎名さんに言ってほしかった。飲みねえ飲みねえ、ピルスナー飲みねえ。
椎名君は本当にビールが好きなんだな。
竹田僕は椎名さんの本に影響を受けております。つまり師匠でもあるし黒幕でもある。でも、村上春樹さん、沢木耕太郎さん、吉本ばななさん。10代後半から20代でたくさん読んだ作品にはどれもビールを飲む場面が魅力的に書かれていました。
椎名映画も多いよな。
竹田椎名さんの好きな「男はつらいよ」にはビールの場面はありますっけ?
椎名どの作品かは忘れたが、おいちゃん夫婦が寅次郎のために宴会を開く時は瓶ビール。夜行列車で飲むのは缶ビール。「ああ、俺と一緒だあ」と嬉しかったのを覚えている。でも寅さんはどちらかといえば日本酒とウイスキーが多いな。
竹田ともかく久しぶりにビールだらけの本を読んで、いたく楽しかったのです。
椎名君は酒席で徹頭徹尾ビール飲んでる時あるよね?
竹田いろいろなケースがあるんですが、ちょっと仕事の要素が強い会だとあんまり酔わないようにビールだけにする時はあります。あと大勢の宴会などで肴などの展開がわからない時はビールで統一していると失敗しないっす。
椎名トイレ近くなるだろ。
竹田僕、酒の席でトイレ行くの割と好きなんです。「今日もたくさん飲んでるなあ。美味しいなあ。幸せだなあ」と毎回、浮かれて用を足してます。
椎名ふーん、変なの。
竹田立松和平さんは、子どもの頃にビールの苦さを知って「こんなものを飲まねばならないのなら、大人にはなりたくなかった」と結んでいるのですが、僕も小さな時は同じことを思っていました。やっぱり“うぐうぐ兄貴”ことシーナさんのせいなんです。
椎名せめて「シーナのおかげ」と言ってくれ。
竹田そうですね。シーナさんのおかげで楽しい! ビールもっと飲みましょう!
椎名好きにしなさい。
椎名誠:飲んだビールは5万本。久しぶりに羽田空港に行ったら思ったよりたくさん歩いて疲れたけれどその夜のビールはうまかった。たっすいがは、いかん!
竹田聡一郎: 飲んだビールは2万本。ずーっと行きたかった博多の名店「みやもと」にやっと行けた。生ビールのち芋焼酎。銘柄を忘れてしまったのでまた行かなくては。
