出版社:集英社

発行年月日:2009年05月10日

椎名誠 自著を語る

集英社から『岳物語』という日常的私小説を書いてから30年になる。その主人公だった少年もアメリカ暮らしが長くなり、そこで結婚して子供ができた。つまりぼくの孫である。この本はよもやそんなことを書くことはあるまいと思っていたぼくと孫との交流をベースにした小説で、編集者も『岳物語』の気配をそっくり継いで行くような本造りをしてくれた。装丁は菊池信義さん。装画も同じように沢野ひとし。この本を書いている連載時は当人たちはアメリカにいるので、電話での会話が大きな柱になっていた。タイトルの『大きな約束』は、なかなかタイトルが決まらない中でぼくがほんのちょっとつぶやいたことに担当編集者が俊敏に反応し、あっという間に決まってしまった、といういきさつがある。

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続 大きな約束

出版社:

発行年月日:2012/03/25

文庫

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