出版社:本の雑誌社
発行年月日:2005年07月20日
椎名誠 自著を語る
ぼくの著作を並べてみると、タイトル的になんだか怪しいものの正体は、たいてい本の雑誌社から出した本につけられたものだ。毎月、好きな話を好きなように書いていたものがどんどんたまっていき、一冊の本になる。制約なしの自由なエッセイだから、一冊にまとまったときのタイトル作りにはこれといったテーマや方針がないから、その都度、瞬間的に思いついたものがこうして一冊のつまりは、まあ代表タイトルになる。読者も困ることだろうと思う。