出版社:講談社

文庫

発行年月日:2003年07月15日

椎名誠 自著を語る

1998年から「週刊現代」で「海を見にいく」というグラビア連載が始まった。カメラを持って日本の海べりをさすらいながらエッセイと写真で2ページを構成し、ずっと連載していくというシリーズだった。海は大変好きな場所なのでこの企画はぼくにとっては文句ない企画だった。週刊誌となるとなかなか贅沢なお膳立てがあって、それまではルポというと一人でカメラを持って歩いていたのだが、ぼくのほかに3人のスタッフがついてくれる。レンタカーを運転してくれり、写真のアシスタントをしてくれたりする講談社のスタッフだ。チームができると2泊3日ぐらいのその旅もなかなか息が合って面白く、「週刊文春」、「週刊金曜日」と合わせて週刊誌が3本になってしまったが、それぞれの仕事を面白くこなすことができた時代である。(2011年 椎名誠 語りおろし)

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