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出版社:角川書店

文庫

発行年月日:2020年12月25日

椎名誠 自著を語る

旅ものの本はずいぶんいろいろ書いてきた。元本のタイトルは『あるいて行くとぶつかるんだ』という相変わらず行き当たりばったりのもので、まあ、わが旅も犬並みにぼんやり歩いていると何かにぶつかり、そこで長逗留をしてしまうこともいろいろあったから、それらを脈絡なしにじゃんじゃん書いていったという記憶がある。アリューシャン列島の探検記や、サラリーマン時代の大ばか騒動記など、まことにけたたましい旅話だ。文庫にするときに編集者が『ぼくの旅のあと先』という著者もびっくりするぐらいのスマートなタイトルをつけてくれた。文庫としてでき上ったのを数年ぶりに読むのをけっこう楽しみにしていた一冊だ。(2020年語りおろし)

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