出版社:角川書店

文庫

発行年月日:1986年05月25日

椎名誠 自著を語る

旅行誌『るるぶ』に連載した典型的な旅行物。ぼくの旅物の書き方は望見ではなく、実際に出かけて行って、触り、食べ、飲み、間近でみたものについて微細にルポするというもの。それは今も変わりません。担当編集者の高橋さんという女性が、そういうぼくの性質をよく理解してくれていました。取材には時々、沢野が同行していました。『るるぶ』の読者は若い女性がほとんどらしいのですが、よくぼくらのような男の旅に関心を持ってくれたものだと思います。誌面を見ても明らかに浮いていましたね(笑)。(椎名誠 新潮文庫 1996年『自走式漂流記1944〜1996』より)

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