出版社:文藝春秋
発行年月日:1984年02月25日
椎名誠 自著を語る
ぼくは眼が好きなんです。特に赤眼。眼が血走っている奴が評論している図は怖いでしょう。絶対に狂ったことを言っているはずですから、つまりこれは自分のことを言ってるわけですが……。自分でつけたタイトルの中でも、秀逸なものだと勝手に思っています。ただ営業的には冒険だったでしょうね。普通、タイトルに評論とつくものは売れないですから……。きっと装丁の亀海さんも、そのあたりを考慮して「論」の一文字だけを赤い色にしたのでしょう。 (椎名誠 新潮文庫 1996年『自走式漂流記1944〜1996』より)
赤眼評論
発行年月日:1987/03/10
文庫