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出版社:小学館

発行年月日:2019年12月03日

椎名誠 自著を語る

 ぼくが何か日常茶飯の怪しい話を書くと、どうもそれがずらずらと続編として続いていき、シリーズのようになっていく、と『おなかがすいたハラペコだ。』の第三巻のところで書いた気がするが、これはもっと長いシリーズの「わしらは怪しい雑魚釣り隊」だ。30人になんなんとする雑魚釣り隊の行状記だから話題に困らず、むしろ書いていくとどんどん増殖していく困った世界だ。ぼくが好きなのはこのシリーズのタイトルだ。たとえば小学館版では最初は「おれたちを笑うな!」だが、その次は「おれたちを笑え!」。その次は「おれたちをまたぐな!」で、最新刊は「おれたちを齧るな!」になっている。バカなモノカキのどしゃめしゃ話だが、一応タイトル的には一貫しているのだ。次のこのシリーズの新刊が出るときには、フレーズをどうするかまだ決まっていないので、ちょっと困っているところ。

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