出版社:角川書店
発行年月日:2016年07月30日
椎名誠 自著を語る
ぼくは時々思い出したように長編のSFを書く。これは角川の『野生時代』に連載した自分でも行き先がよく定まらない自由自在に書いた冒険SFで、あいかわらずぼくの得意とするわけのわからない生き物や現象がうじゃうじゃ出てくる、宇宙版西遊記のような一冊になっている。表紙の装画は、ぼくが尊敬している野又穣さんにお願いし、格調の高いものになった。作者としてはとてもうれしい一冊だ。(2020年語りおろし)