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出版社:集英社

文庫

発行年月日:2014年08月25日

椎名誠 自著を語る

2007年から始まった『サンデー毎日』での連載「ナマコのからえばり」が単行本としてまとまっていく。これはその第5弾。週刊誌のエッセイはずっと前から『週刊文春』の赤マントシリーズを書いており、それは今22巻までいっている。ぼくの中ではお兄さんとその弟みたいなエッセイシリーズだ。 面白いもので、20年近く続けているアニキ分のシリーズに対して、こちらのほうは、もう5巻ではあるけれども、まだ5巻目だ、という同じ人間が書いているわりには不思議に客観的な見方もできる。どちらも生活周辺の出来事やその都度の考えをだらだら書いているだけなのだが、不思議と両者に個性のようなものが異なってあり、親としてはこの両方の成長ぶり(もしかするとくたびれぶり)なども気になるかわいい奴らなのだ。

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