出版社：クリーク・アンド・リバー社
電子書籍
発行年月日：2014年05月29日
椎名誠 自著を語る
この時期、いくつかの小説誌に、ぼくのいう超常小説ジャンルの連載を書き続けていた。それが一冊にまとまったもの。SFと銘打つと当時はなかなか読者の食いつきが悪かったので、ぼくは相変わらず超常小説という言い方をしていた。なんとなくそれに合致するような短編集になったような気がする。文庫本は解説がつく訳だが、なかなか頼みづらい場合もある。特にこの一冊のように一般小説と違う短編集の場合は、解説を頼まれたほうが大変迷惑をする場合があるから、この本はぼくが自分で解説している。まあ成功したのかどうかはわからないが、初めての試みだった。（2011年 椎名誠 語りおろし）
