出版社:集英社文庫
文庫
発行年月日:2013年08月25日
椎名誠 自著を語る
『サンデー毎日』で連載している「ナマコのからえばり」。毎週毎週書いているとやはり毎週毎週たまっていくもので、ふと気がつくとこのシリーズも第3集目のエッセイ集がまとまっていた。『週刊文春』の赤マントシリーズとどのような色分けをして書いていくかということに、けっこう毎週それなりに苦しんだりしていたが、この頃になると原稿用紙一枚の差(こっちの「ナマコのからえばり」のほうが「赤マント」より400字多い)によって書くべきテーマが決まってくるような感覚になり、まあ素材として長く書けるものがナマコ側、たいして材料はないがインパクトがあるものが赤マントの方へという色分けをしてきたような気がする