出版社:新潮社

文庫

発行年月日:2010年03月01日

椎名誠 自著を語る

本の雑誌社は身内だからワガママを聞いてもらえると思って『シベリア夢幻』と同じ判型にしてほしい、といったのに、出来上がった本を見たら横に長くなっていました(笑)。しかし、この形は映画のスタンダード・サイズと同じなので気に入っています。実はこの本、原価計算を間違えて値段を高くしてしまったんです。しかも売れたのでずいぶんもうかってしまった。そのお金で社用車を買いました。名前は「海を見にいく」号(笑)。この本はそれまで趣味的に撮っていた写真をまとめてみたくなって作りました。編集担当者はあやしい探検隊ドレイの上原ゼンジくん、装丁は巨匠の平野甲賀さん。これも好きな本です。(椎名誠 新潮文庫 1996年『自走式漂流記1944〜1996』より)

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