出版社:角川書店

文庫

発行年月日:1998年10月25日

椎名誠 自著を語る

これは『山と渓谷』に三年にわたって大波連載で書き綴ったもの。「大波連載」というのはぼくが苦し紛れに考え出した連載頻度のことで、波のように時々やってくるという意味です。これは『週刊ポスト』で林正明さん(リンさん)とやっている連載にも転用しました。『山と渓谷』の連載は一回が四十枚と多いので、一泊二日のキャンプの場合、たった一日のことで四十枚書かなければならない。でも「探検隊」の面々はほっといてもおかしなことをするやつらなので書くのは、それほど苦労はしませんでした。この本で三島はまた社長賞をもらいました。くどいね(笑)。 (椎名誠 新潮文庫 1996年『自走式漂流記1944〜1996』より)

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