出版社:新潮社

文庫

発行年月日:1997年01月01日

椎名誠 自著を語る

『小説新潮』などに書いた短編小説をまとめたもの。表題作はあるとき発作的に書いたやや長めの作品で、中国の雲南省から更に奥に入ったところの少数民族の写真集などを眺めているときに、衝撃的に沸き上がってきたストーリーだった。いろんな文献を読んで、実際には旅をしたことがない場所を書くという、ぼくには珍しいイマジネーションだけで旅をしてつくりだした小説世界です。この本の作品はどれもいわゆる超常小説と呼んでいるものですが、中でも「スキヤキ」という作品が、ぼくは個人的に気に入っています。 (椎名誠 新潮文庫 1996年『自走式漂流記1944〜1996』より)

旅する文学館 ホームへ