出版社:集英社

文庫

発行年月日:1992年06月25日

椎名誠 自著を語る

集英社の『青春と読書』に書いていた作品。この中でぼくは文章面で冒険をしています。子供の視点からものを見て書くというやり方ですが、子供だったらどう書くだろうかということを考えて、文節を長くしてみたり、色々な工夫をしましたが、難しかったですねぇ。ちょっと気を許すとつい大人の視点になってしまうので。またこの手法にはチャレンジしてみたいですね。この作品は映画化されましたが、昭和三十年代というのは一番映像にしづらいらしいですね。「椎名さん、書くのは楽でいいですね」なんて言われました。(椎名誠 新潮文庫 1996年『自走式漂流記1944〜1996』より)

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