出版社:講談社

文庫

発行年月日:1992年02月15日

椎名誠 自著を語る

いわゆる超常小説というものを、きちんと意識して書きはじめた最初の本ですね。それまでにも『蚊』などを書いていますが、まだ内容にバラつきがあったし、スタイルも固まっていませんでした。その点、この本はよくまとまっていると思うし、自分でも進む方向の手応えがあった本です。この本でつかんだ感触は今も継続して持ちながら書いていますね。自分の土台を作った作品といえるかもしれません。(椎名誠 新潮文庫 1996年『自走式漂流記1944〜1996』より)

旅する文学館 ホームへ