出版社:角川書店

文庫

発行年月日:1989年04月10日

椎名誠 自著を語る

『潮』に書いていた映画批評をまとめたもの。映画批評そのものは、受動的なのでつまらないんです。結果、次第に批評のついでに自分の映画作りの話も書いてしまった。このタイトルは自分のつけたものですが、気に入っています。子供の頃、校庭で丸太に布を張ったスクリーンに映る映画を見たときの思い出が瞬間的に蘇り、思いつきました。すぐさま編集者の星山さんに電話して、電話口で読み上げたタイトルを紙に書かせて(当時はまだFAXがなかったので)「どーだ!」と言ったら、「うん、いいタイトルだ」と言ってくれました。 (椎名誠 新潮文庫 1996年『自走式漂流記1944〜1996』より)

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